前菜をご提供できるよう励みます。
『箱根・翠松園』は国の有形文化財に指定され、趣ある佇まいでお客様をお出迎えしております。そこで働く坂本さんは、メインダイニングの調理場で前菜を担当し、繊細な盛り付けとセンスに定評がある凄腕の料理人です。「前菜はお客様が目の前にする一番始めの料理です。後に続く料理に最高のバトンタッチをするため、美味しいことはもちろんですが、インパクト重視で盛り付けるように心がけています」。四季折々の素材を坂本さんが手がけると、生き生きとその魅力が引き出されるようです。これからどんな料理を愉しませてくれるだろう、お客様の期待は膨らむばかりです。
一流料理人を目指して懸命に取り組みます。
坂本さんの前職は今と変わらず料理人だったそうですが、料理に対する向き合い方やお客様への想いなど、考え方が明らかに変化したと話します。「百貨店レストランに勤務していた時は、たくさんのお客様が訪れるため、より多くの料理を手がけて店の回転率を上げることが一番でした。しかしここでは、お客様1人1人のことを想いながら丁寧に作ることを教わり、全力を尽くしてまいりました。『箱根・翠松園』では量ではなく質にこだわる料理人の心得を、学ばせていただいております」。お客様に料理をご提供する際は見た目、香り、味とトータルでご満足いただきたい。坂本さんはそのシーンを思いながら、今日も調理場で素材と向き合っています。
ここで働くことが私のステータスです。
「前菜からデザートまで存分にコースをお愉しみいただくため、素材、味、器と全てにこだわっています。お客様にご満足いただけることが私の成長にもつながると信じています」。料理のレベルはどこにも負けないという坂本さんの自信は日々の努力から得たもの。現在はさらに料理人としての技術を磨き、前菜のほか難易度の高い煮物にも挑戦したいと努めています。坂本さんの料理に対する探究心を芽生えさせたのは、まさに現在の職場です。どこか誇らしくパワーみなぎる坂本さんの熱意は、今後さらに美味しい料理を生み出すことでしょう。
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10:00仕込み
宿泊客の朝食時間が落ち着くと、翌日の仕込みと当日の夕食の準備に取りかかる。
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13:00休憩
野菜をカットしたり、味付けの下準備をするなど、段取りよく仕込みをこなし、休憩に入る。
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16:00夕食準備
仕込んでおいた夕食料理をさらに完成に近づける。仕上げはお客さんに提供する直前に。
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18:00夕食調理
美味しい料理を次々と提供していく。アレルギーなどでNG素材があるお客さんには特に配慮。
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22:00夕食片付け
夕食片付け後、退社